合名山 北西畑(ごうめいやま ほくせいばたけ)

栽培葡萄

堅下甲州

堅下甲州

国民が貧しく日々の食事にも困っていた為、明治政府は、お米が原料の日本酒や穀物が原料の焼酎は統制を掛けて量を減らし、山で栽培できるぶどうから葡萄酒を造り国民に飲ませようと考えました。そして余る程に生産が可能になったら輸出して外貨を稼ごうと考え、現在の島根県・鳥取県・大阪府・兵庫県・栃木県・宮城県に甲州ぶどうの栽培を命令して広めていきました。他の県には農業試験場からの苗木が分けられたのですが、大阪には何故か東京新宿御苑から今の藤井寺市沢田のぶどう試験園に来て試作されました。明治9年のことです。その後、大消費地に近い大阪の甲州葡萄は品種改良しなくても売れた為、ほぼ原型を残した形で今に続いています。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨン

通常、この種のぶどうは垣根式で育てられることが多いのですが、弊社では棚式を中心に栽培しています。今のところ棚の方がよい実をつけていますが、上へ上へ伸びたがるので棚での栽培はコツが必要です。
この畑のカベルネ・ソーヴィニヨンも棚式です。

 

シャルドネ

シャルドネ

代表的な白ワイン用品種です。弊社では棚式と垣根式の両方で育てています。熟すと中の種が透けて見え、種もパリパリ食べられます。
この畑では、実験的に棚式で育てています。ワイナリー見学の際にはこの棚の下を通っていただきます。気分がいいですよ!ただ、ちょっと棚を高めに設置したので、足場の悪い斜面ですし世話がなかなか大変です。

 

畑全景

畑全景-1 畑全景-2

 

畑の四季

畑-春の風景

春の風景

畑-夏の風景

夏の風景

畑-秋の風景

秋の風景

畑-冬の風景

冬の風景

土の様子

土の様子ー1 土の様子ー2

南西畑程むき出しではありませんが、石英質の岩盤の上に砂や礫が積もっています。北側に行くほど砂や礫が多くなります。中心部がくぼんだ地形になっており、昨年(2010年)夏の猛暑では、乾燥しながらも水の集まる谷部分のぶどうが最高の出来になりました。もちろんその年の気象条件により出来は変わってきます。

畑の特徴

北西畑は非常に思い出深い畑です。35年程前・・・先々代の作次郎が亡くなるとき、当時神戸でサラリーマンをしていた現社長の利洋は選択の岐路に立たされました。ぶどう作りをしないならば畑をマンションにするというのです。もちろん畑を捨てることはできずに戻って来たわけですが、その際に先代の利一が記念に、一度野に戻ってしまっていた北西畑を再開墾して堅下甲州ぶどうを一面に植樹しました。その堅下甲州ぶどうがほとんどすべて現役で残っています。この畑の甲州ワインは、南西畑と同じくミネラルを感じる味わいに仕上がります。
北側の斜面下方にはカベルネ・ソーヴィニヨンを少し、上方にはシャルドネを植えています。

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